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北海道の詩や詩人に関するメモランダム
by wakamiya1998
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カテゴリ:詩集( 11 )

北方抒情

今月初めに、新著『北方抒情ー亜寒帯の詩と思想ー』(書肆青樹社)をようやく上梓しました。わたしにとっては初めての詩論集です。詩の単著としては10年ぶりくらいになるでしょうか。書店に並ぶのは年明けのようですが、差し上げた方からはボチボチ礼状をいただいてます。

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by wakamiya1998 | 2010-12-23 20:10 | 詩集

石暦:12月


12月ートルコ石

エジプトの遠い風景から
熱砂を越えてやってくる
やわらかなひとすじの
水にうるんだ視線・・・

あなたはベールの中できらめいている
淡いプロシアンブルーの風を帯び
美しいカボションの横顔を
朝の陽光にたたかせて


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by wakamiya1998 | 2009-12-04 09:26 | 詩集

石暦:11月


11月ートパーズ

わたしは贋物だったの

黄水晶(シトリン)の女はつぶやいた

黄玉(トパーズ)は硬度八度
黄水晶(シトリン)は硬度七度
その一度の壁を
乗りこえられなかったから
そう言って女は去った
黄金色の涙を流しながら

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by wakamiya1998 | 2009-11-06 10:30 | 詩集

石暦:10月

10月ーオパール

珪質の半球に
そっと封じこめられた
三億年前の虹の記憶

地殻に封印された
虹の化石をみつめていると
進化できなかった人魚の
無言のかなしみが
円環のように聞こえてくる


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by wakamiya1998 | 2009-10-06 12:09 | 詩集

石暦:9月

 9月ーサファイア

セイロンの
ペグマタイトに咲く
慈愛にみちた青い花

ひとつ これはあなたへと・・・
ひとつ これはわたしへと・・・

この石の花は
咲けば消えてゆくばかり
依然として世界は氷期のままなのに

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by wakamiya1998 | 2009-09-03 13:04 | 詩集

石暦:8月

 8月ーサードニックスー

白玉髄の
硬度七度の王国を
ヘリンボーンのように
赤く赤く走る波

脈岩に現われた
赤い剥離の扉を
ハンマーでかきわけると
そこには緋の王女が眠っていた



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by wakamiya1998 | 2009-08-13 14:18 | 詩集

石暦:6月

6月ーパール

アコヤガイが
三年のあいだ
泣きあかして作る
哀しみの白い数珠

人知れず重い海の底で
降り積もるマリンスノーを払いもせず
一心に祈り続けるきみの心に
この海の恒星をそっと灯してあげたい


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by wakamiya1998 | 2009-06-09 15:11 | 詩集

石暦:5月


 5月ーエメラルド

しなやかな音色と
コケティッシュなリズムで
そんなに引きつけないでくれ
その眼光に吸いよせられたら
どんな硬質岩だって
あっと言う間にまっぷたつ

地下二千キロメートルのエルドラドから
濃緑のささやきが
魔女のようにこだまする

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by wakamiya1998 | 2009-05-07 09:15 | 詩集

石暦:2月


 2月ーアメジスト

古世代の海や
銀河の涯の峰で
君に似た匂いを
ふっと感じたことがある

やさしい女のたなごころに
ひっそりと息づいた
うすむらさきの
小さなカケラたち

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by wakamiya1998 | 2009-02-09 14:50 | 詩集

鳥影

詩作品は大学ノートに、評論などは大学カードに、それぞれ粗稿を書きとめていますが、清書となるとほとんどノートパソコンですね。ここ数年使用しているのは白のMacBook。無線LANでネットにもつながっているので、ブログもこれで書いています。
でも机の上には詩心を忘れないようにと、原子修先生の色紙を掲げています。第三詩集の表題作でもある「鳥影」です。

鳥影

原子修

陽は あれど 光なく
空あれど 吹く風もなく
ただ 朔北に
涙こらえて
朝の鳥影を待つ

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by wakamiya1998 | 2009-01-29 10:03 | 詩集