excitemusic

北海道の詩や詩人に関するメモランダム
by wakamiya1998
ICELANDia
カテゴリ
全体
詩集
詩人
詩誌
詩作品
海のアンソロジー
詩のイベント
その他
未分類
以前の記事
お気に入りブログ
メモ帳
最新のトラックバック
初夏
from magnoria
ライフログ
検索
タグ
人気ジャンル
ファン
記事ランキング
ブログジャンル
画像一覧


<   2010年 05月 ( 2 )   > この月の画像一覧

始祖鳥

液体の風が重くのしかかった
細かい鱗をそばだて
肩甲骨をしごいていった

泥のような夢をみた
時間だけが粘りつき
硝子の視界を覆っていった

不意に野良猫が鳴いた
不吉な朝焼の背中を
一目散に知らせるみたいに

重油のような雨と
唐草模様のアスファルト
失われる何かの痛み

友情という星ではなく
同士という陽でもなく
一抹の憎しみの旗のもと

雷光とともに空が割れ
隻眼の始祖鳥が
眼窩の中を飛んでゆく


c0186871_8292487.jpg

[PR]
by wakamiya1998 | 2010-05-26 08:29 | 詩誌

変なオジサンを笑うな

子どもや若者は減っているが
巷には珍妙なものがあふれている
外来種とか温暖種とか遺存種とか
でも変なオジサンを笑うな

満員電車の中で眠りこけたり
地下鉄の階段でよろけたり
ホームで大くしゃみをしたりと
あちこちでオジサンは忙しい

時にはハゲていたり
時には前歯が欠けていたり
時にはカレー臭がしたりと
あちこちでオジサンは嫌われる

そんなくたびれたオジサンも
けっこう誠実な夫であり
以外と優しい息子であり
娘に大甘の父であったりする

ちょうど人生の折り返し地点を過ぎ
あとは下ってゆくだけだが
いろんなものを背負っているので
唸りながら下っているのだ

あそこのネズミ男みたいなオジサンも
そっちの海坊主みたいなオジサンも
向こうの蛸入道みたいなオジサンも
家ではたぶん優しいパパなのだ

だからオジサンを無視してはいけない
すぐにオジサンにムカツいてはいけない
もちろんオジサンをコバカにしてはいけない
変なオジサンを笑うな!

(でもあまりに珍妙だったらって?
 うーん!その場合は適度な距離で
 オジサンをかわしてゆきなさい
 これは大人の知恵だよね!)

2009年6月12日 ー長女の誕生日にー


c0186871_10124091.jpg

[PR]
by wakamiya1998 | 2010-05-10 10:13 | 詩作品